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2024年10月13日日曜日

閲覧注意度【中】 ホネホネ団通信22号 私物標本コーナーより 『ビギナーズラックは一度だけ』

  僕がお世話になっとる博物館お手伝いサークル「なにわホネホネ団(http://naniwahone.g2.xrea.com/)」では、「ホネホネ団通信(http://naniwahone.g2.xrea.com/03honetsu.html)」っちうのをたまに発行しておりました。


団員が寄稿するコーナーもあり、僕も過去に3回書いてます。


前回記事で、当放置ブログの再投稿練習がてら1本こちらに再掲したのですが、今回は2本目ぺったん。


(自ブログへの流用許可は取ってます)



2015年6月18日木曜日

閲覧注意度【中】 vs あぶらぎっしゅ



少し前にツイッタで、ゴキ退治にあんな薬品やこんな薬品を使うってな話題が上がっておりましてな。
理屈的に油脂溶解系の何かだったりしたわけで。
その中の一つに「パーツクリーナー」なる機械部品の油汚れ落としスプレーがあったのだが、殺傷能力もさることながら、この浸透力と強力さなら、骨格標本の油抜きに使えないだろうかな~と過りまして・・・。

これまたたまたま別件で出向いたホームセンタで、ホームセンタオリジナル商品の安いパーツクリーナが売ってたもんで、ああこれは自分で試せという啓示なんだと思い以下略。



ちゃんとした商品写真撮って無いんだが(後半にチラっとは写ってくる)、モノはコーナングループのオリジナル商品(LIFELEXシリーズ)のパーツクリーナーを使用。
細かいトコロをピンポイントに噴射できるよう長いノズルが付いてて便利。
650ml(原液量500ml)で200~300円程度だったと思う。
めっさお手頃♪
『アセトン買えや』と言われそうやが、廃液処理が厄介やからあれには手ぇ出さん。
石油系の取り扱い注意事項としては、クソ暑いトコに放置は瓶でも缶でもスプレーでも危ないから厳禁やし、こかしてバッシャーいかんし適量使いやすいしでスプレー上等。

あとはあぶらぎっしゅホネホネに対しての仕事っぷりや!!!





というわけで、取り出しましたるはこちらの鶏頭骨格標本!


30個ばかりほじほじして、まともに形が残ったのがたったの3つという悲惨な結果でしたwwwww
しかもそれなりに脂が抜けてるのがそのうちの一つだけwwwww悲惨wwwwwww
作成初期段階からアカン空気が流れていたので記録撮影等が無く何時作かわかんないけど、少なくとも一年は寝かせた代物。




1が一番マシにできた頭骨。
2と3*が同程度の出来なんだが、2の裏に一部脂抜けポイントがあるため、よりあぶらぎっしゅな3*にスプレー攻撃をかけることにします。





風通しのよいベランダで、こんな感じにちり紙に乗せてシュー。
どうせ骨の内部でがっつり脂が固まってるから上っ面に勢いよくかけたところで所詮はなぁ・・・という事で、かぁるくシュッシュあっちにシュッシュこっちにシュッシュと全体を濡らすような感じで軽くだけアタック。





しばらく乾燥させてから未処理と並べたのがこちら。





画像ではわかりにくいかもしれんが、元のあぶらぎっしゅ2と比べると3*は少しマシになりました。






んじゃもっかいやってみましょう。
今度はチャック付袋に入れてたまに振りつつ10分浸けです。


量はこんだけ。
屋外での使用で気化が前提ゆえに廃液処理が不要扱いになってる点もあると思うので、できるかぎり使用量は少なくすませる方針です。
この後、出してから最初にシューしたちり紙の上に乗せ、表面の油溶け込んだ溶剤を流す感じでスプレーシュッシュ。
袋の廃液もちり紙に吸わせて自然気化待ち。





改めて並べ比べましょう。
1がささやかにマシな標本薬品未処理、2があぶらぎっしゅ仕上がり薬品未処理、3*がパーツクリーナシュッシュ&浸け&シュッシュした子です。





完品に変身とは言えませぬが、下手したら破棄したくなるあぶらぎっしゅ状態からは格段に改善されました!


以前、他のあぶらぎっしゅ骨をベンジン(これも処分方法の関係でチョイス)に浸けた事があるのだが、その時は数日浸けていたにも関わらず今回のパーツクリーナでのシュッシュアタック程度の効果しか得られなかった。
故にもう脂抜きは諦めていたのだが、これは思わぬ救世主を見つけたかもしれん。
スプレータイプゆえ、仕上げに綺麗な液での浸け直しとかせずとも、後でシュッシュして表面の汚れた液を落とせるのも便利。









パーツクリーナがあぶらぎっしゅに有効なのはわかった。
ならば、どこまでのあぶらぎっしゅと戦えるのかも知りたくなった。





召喚!!いつまでも脂がにじみ出てくる事で有名なお魚の骨!!!!
たぶんマダイ?の神経頭蓋と口蓋骨?
かなりの期間洗剤浸けにしてたんだが、乾燥させたらこうなった。
これも乾燥させてから短くて半年は経ってるシロモノ。
メモってないので一年放置モノかもしんない。



流石にコレはシュッシュだけでどうにかなる頑固さでもサイズでも無いので、最初から袋に入れて浸け攻撃にしてみました。
量の加減と理由は鶏頭時と同様。
あまりにも濃厚すぎて、速攻で液が麦茶かそうめんつゆかと思える状態になってしまったので、さすがに2回ほど入れ替えてはたまに振って~で、計1時間ほど浸けたのちシュッシュ仕上げしましたら・・・・・・・









どん!


かなり落ちた!

量と時間を費やせばもちょっと綺麗にしてやれそうだが、まぁ今回はお試しなのでここまで。

ただ、ビフォーアフターを比較するためにと用意した下側にある対であろう2つのパーツを最初の浸けの時に間違えて一緒にドボンしてしまい、ちょっと悔しかったので、右側の片方だけ液を変えて追加2時間浸けてみました。
骨を醤油と砂糖で甘辛く炊いたのかよ!?な最初の状態を思えば見違えるようだ!




というわけで、パーツクリーナを使ってのあぶらぎっしゅホネホネ掃除検証は・・・


アリだね(*'ω'*)b


という結果となりました。


ちなみに今回はたまたま見かけたという理由でとりあえずな商品を使いましたが、本気であぶらぎっしゅと戦いたいと思ってる方は、「WAKO'S(ワコーズ)」というメーカーのパーツクリーナーがクリーナー性能や安全性の面ではかなり有能な模様ですのでぜひ候補に入れてやってください。

あと、クリーナによる骨の劣化や変質に関しては、そもそも美品や良品の骨質をマジマジと観察した事が無いのでわかりません。
そこいらはお試しになる方の自己責任でお願いします。
まぁギトギトあぶらぎっしゅで放置よりかはよっぽど良いのは確かかなとw




2015年4月18日土曜日

閲覧注意度【中】 ついでな頭骨とかとか


アフリカヤマネの骨な記事書いたついでに、ツイッタにうpしてたアフリカヤマネの頭骨とかの画像付きTWいくつかぺったん。
頬骨ぶち折れてたりとか頭割れてるとかは気にしちゃダメ(´з`)y-~


















閲覧注意度【中】 とある空気投げに対する空気投げ 4/4

さぁて、ほいじゃ骨のつづき。

あんよ見てみませうか。




ひざ下、ふくらはぎとかんトコの骨ってなんか太細セットになってるのよね~なんでだろ。
例のブログ記事で、この太いのんと細いのんとの関係がどうこう書いてたんだが、ピンボケやら脂分でさっぱりわかりません。



 というわけで指乗せ。
うん、そこそこ綺麗に写ってるのでこれなら件の部位状況が判るな。



謎骨ちゃんは、足首側の太細が合体してる部分の様子が「二本がぴったりくっ付いている」状態だったんだけど、こちらのアフリカヤマネはどう見ても一体化してます。
あと、ひざ側のほうで謎骨は細い方の骨がもっと短かった。






 お次、坐骨だか骨盤だかなんだかそこいらへんの股とかおちりの中んとこらへんの骨。
画像右下の子だが・・・やっべ、おもいっきり左右の骨間違えて置いてるやん∑(゜△゜;)
各自脳内補完するように。



例の記事のEがソレだとするならば、ドーナツ型か穴無しかな大きな違いがあるが、みんなドーナツ型だと思ってたからちとびっくり。
あと、この骨は成獣幼獣共にメスなので、オスの場合はちょっと形が変わって、ドーナツ下っかわ(画像の置き方でいうと右側)の面が、メスはまっすぐだけどオスはでっぱってるるる。





これで最後、こいつは名前がわかるぜ!肩甲骨ってヤツだ・・・よね?




んで、この肩甲骨に見られる違いはというと、背中側の広がってる方の形状がなんとなく違う表現しにくいけどなんかちゃうねん。
あと、肩側の細い方がこっちのが細い。
表現としては逆が正しいんかな?アフリカヤマネのほうがより背中側に向かってより広がっている、か。




とりあえず撮ったりなんかしたのはこれで終了。




んふふ♪
「なんとなく違う気がする」が「はっきり別物と断定できる」になるのは楽しいねぇ。
なんせ僕のお味噌はまともに情報を記憶してないもんで、こうやっていちいち画像穿り出して比較しないといかんのはつらい。
せめて頭骨くらいは資料無しで「これはアフリカヤマネ! それは違う!」って言えるようになりたいなぁ。



それにしてもこの記事の幼獣ちゃんはいったい誰なんだろう?

げっしークラスタならびに骨クラスタの皆さんで心当たりがある方は是非コメント入れにいってあげてください。




ふぅw 久しぶりにまともな更新したわぁ( *^Д^*)


2015年4月17日金曜日

閲覧注意度【中】 とある空気投げに対する空気投げ 3/4


さあて、続きですよ骨いきますよ。

何の続きや?というと、2つ前の記事から続いている、とある方が見つけた幼獣の同定に関するうんたらかんたらの比較の為のあれこれですよっと。



幼獣はいつかホルマリン分けて貰えたり透明化依頼を出せるようになった時用に骨化してないのだが、昔にまだメスも剪刀も握ってなかった頃に夏場の蛆虫さんにお願いした子の中にたしか幼獣が・・・あったあった。


サイズ的にも比較にええ感じのんですね。
んだばちっと主要パーツだけ穿り出して掃除しなおしてですね・・・・




バラしてはないが、そこそこ観察しやすいようにと大の字寝んねで作っておいた子と並べてみるなど。
ミニチュアのミニチュアやw





ひとまず頭部に注目。




うん、「見るポイント」というのがドコにあるかさっぱりわからんので違いがわからん(゜Д゜)
アップやら置いておけばきっと「判る」人達のお役には立つだろう。

とはいえ、ささやかに下あごだけは僕にも判るくらいの差異があったので、じっくりと見てみましょう。




んで、この下あごで僕にも気づけたポイントはといいますと、



矢印のくびれというかなんというかがこっちの方が深いのと、門歯のR、カーブとでも言えばいいのかな?それがきついという点。
門歯が厚いようにも見えるけど、写真の具合か成長度合いの差かどうなんかな~。




方眼の上より手の上の方が色の差やらで綺麗に写るのでそれらもぺったん。
こまかい形状はこいつらのがよくわかると思う。
あ、設定いじれば方眼の上でも綺麗に撮れるとかとかそんなのは、機械音痴おばばにいくら言っても無駄ですから!









あとあんよの画像があるが、とりあえず子供達のごはんお世話と人間の晩飯が終わってから書くとします。


撮ってる画像的に、次でラスト予定。



閲覧注意度【中】 とある空気投げに対する空気投げ 2/4

つづいた。

ちなみに記事タイトルの「空気投げ」は、ツイッターでよく使われる「エアリプ」の僕版表現です。
つかエアリプってなんぞ?というと、なにがしかのつぶやきやつぶやき発信者に対して直接お返事を投げかけるのがリプライ。
エアリプはエアーリプライの略で、相手に直接伝える必要が無い場合や、名指しをせずとも「この話題を話しているという事は自分がからんでいる・もしくは双方が知っているあの話の事だろうな」という前提の元につぶやく内容であるる。

例の記事も、僕の名前は出てるが特にリプやコメ経由で連絡きたわけではないので、こちらも何も言わず記事を書き続けているが、双方のつなぎ役の誰かがきっと中継してくれるやろからそれでええねんw



本題にもどりましてこちらドン。
三週目程度のおちびちゃんですね。
例の記事の個体サイズにかなり近い良い対象がみつかりました。






それでは、パーツごとの違いを比べていってみましょう!




まず顔どん。



●耳があきらかにデカい。
●頬毛が白い。これはチビの頃から大人まで白い。あと写りの加減もあるかもだが、アフリカヤマネ幼獣の背中側体毛はグレーで、成獣になると茶色味を帯び、老成するとグレー寄りに白味がかる。
●ひげが若干太め?
●鼻っ面ピンク。
●鼻の下、上唇側のなんというかアレが四角じゃなくて三角とんがり。




 つぎ、あんよどん。




●肉球が立派。指先までぷにっぷに。
 例の記事の子の手先が特別干からびているようには感じないし、
 ここまでの肉球は付いて無いと思う。




口元というか門歯あっぷっぷ。
これは例の子との比較とは関係ないショットだが、この頃はまだ上の門歯の色が薄いなぁという参考。(もちょっとすると上門歯前面がオレンジっぽくなるる。




外見上での比較はまぁこれでええわいなとして・・・

骨も載せてくれてるし、よくペレットから取り出したものから同定したりとかもしてはるから、やっぱこちらも骨をうpるべきよね~♪
というわけで次は骨。



用事があるんで、続きは夜から書くですます。
しばしお待ちを。



閲覧注意度【中】 とある空気投げに対する空気投げ 1/4

はいはいまたもやご無沙汰しておりやんす。



さてさて、ツイッター経由で、このような記事がある事を教えてもらいました。


故有事
齧歯目の幼獣の同定 The identification of a infant Rodentia.
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2015/04/the-identification-of-infant-rodentia.html

 こちらのブログ主のお仲間さんが回収したげっ歯の幼獣は、ひょっとしたらアフリカヤマネでは無いか?という疑問を持たれてるという記事なのだが・・・


先に結論を言ってしまうとですね、アフリカヤマネじゃ無いです(゜Д゜)


でもまぁ最初アフリカヤマネかもと言われたらついついそう見えてしまって、あせりで自信が持てなくなってしまして・・・。
ならちゃんと比較すればええやん!!て事で冷凍室やら骨引き出しを漁る作業を開始した次第です。
んでまぁただ「違う」とだけ返すよりは「ここがこうだった」という情報があれば、次に本当にアフリカヤマネが見つかってしまった時の確認にええかなという事で記事としてうpる事にいたしました。




というわけで、冷凍室からアフリカヤマネの成獣と幼獣ほじほじ。
成獣が6歳ほど、幼獣が2週いくかいかんか位かの。











これらの画像で比較説明しようと思ってたけど、翌日の発掘作業で、記事の幼獣と丁度同サイズレベルの幼獣が見つかったので、この記事のんは「わ~、おとなとこどもでこんだけ違うんだね~^^」というだけの捨て画像となりましたがもったいないので貼っておく!



つづく