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2015年6月18日木曜日

閲覧注意度【中】 vs あぶらぎっしゅ



少し前にツイッタで、ゴキ退治にあんな薬品やこんな薬品を使うってな話題が上がっておりましてな。
理屈的に油脂溶解系の何かだったりしたわけで。
その中の一つに「パーツクリーナー」なる機械部品の油汚れ落としスプレーがあったのだが、殺傷能力もさることながら、この浸透力と強力さなら、骨格標本の油抜きに使えないだろうかな~と過りまして・・・。

これまたたまたま別件で出向いたホームセンタで、ホームセンタオリジナル商品の安いパーツクリーナが売ってたもんで、ああこれは自分で試せという啓示なんだと思い以下略。



ちゃんとした商品写真撮って無いんだが(後半にチラっとは写ってくる)、モノはコーナングループのオリジナル商品(LIFELEXシリーズ)のパーツクリーナーを使用。
細かいトコロをピンポイントに噴射できるよう長いノズルが付いてて便利。
650ml(原液量500ml)で200~300円程度だったと思う。
めっさお手頃♪
『アセトン買えや』と言われそうやが、廃液処理が厄介やからあれには手ぇ出さん。
石油系の取り扱い注意事項としては、クソ暑いトコに放置は瓶でも缶でもスプレーでも危ないから厳禁やし、こかしてバッシャーいかんし適量使いやすいしでスプレー上等。

あとはあぶらぎっしゅホネホネに対しての仕事っぷりや!!!





というわけで、取り出しましたるはこちらの鶏頭骨格標本!


30個ばかりほじほじして、まともに形が残ったのがたったの3つという悲惨な結果でしたwwwww
しかもそれなりに脂が抜けてるのがそのうちの一つだけwwwww悲惨wwwwwww
作成初期段階からアカン空気が流れていたので記録撮影等が無く何時作かわかんないけど、少なくとも一年は寝かせた代物。




1が一番マシにできた頭骨。
2と3*が同程度の出来なんだが、2の裏に一部脂抜けポイントがあるため、よりあぶらぎっしゅな3*にスプレー攻撃をかけることにします。





風通しのよいベランダで、こんな感じにちり紙に乗せてシュー。
どうせ骨の内部でがっつり脂が固まってるから上っ面に勢いよくかけたところで所詮はなぁ・・・という事で、かぁるくシュッシュあっちにシュッシュこっちにシュッシュと全体を濡らすような感じで軽くだけアタック。





しばらく乾燥させてから未処理と並べたのがこちら。





画像ではわかりにくいかもしれんが、元のあぶらぎっしゅ2と比べると3*は少しマシになりました。






んじゃもっかいやってみましょう。
今度はチャック付袋に入れてたまに振りつつ10分浸けです。


量はこんだけ。
屋外での使用で気化が前提ゆえに廃液処理が不要扱いになってる点もあると思うので、できるかぎり使用量は少なくすませる方針です。
この後、出してから最初にシューしたちり紙の上に乗せ、表面の油溶け込んだ溶剤を流す感じでスプレーシュッシュ。
袋の廃液もちり紙に吸わせて自然気化待ち。





改めて並べ比べましょう。
1がささやかにマシな標本薬品未処理、2があぶらぎっしゅ仕上がり薬品未処理、3*がパーツクリーナシュッシュ&浸け&シュッシュした子です。





完品に変身とは言えませぬが、下手したら破棄したくなるあぶらぎっしゅ状態からは格段に改善されました!


以前、他のあぶらぎっしゅ骨をベンジン(これも処分方法の関係でチョイス)に浸けた事があるのだが、その時は数日浸けていたにも関わらず今回のパーツクリーナでのシュッシュアタック程度の効果しか得られなかった。
故にもう脂抜きは諦めていたのだが、これは思わぬ救世主を見つけたかもしれん。
スプレータイプゆえ、仕上げに綺麗な液での浸け直しとかせずとも、後でシュッシュして表面の汚れた液を落とせるのも便利。









パーツクリーナがあぶらぎっしゅに有効なのはわかった。
ならば、どこまでのあぶらぎっしゅと戦えるのかも知りたくなった。





召喚!!いつまでも脂がにじみ出てくる事で有名なお魚の骨!!!!
たぶんマダイ?の神経頭蓋と口蓋骨?
かなりの期間洗剤浸けにしてたんだが、乾燥させたらこうなった。
これも乾燥させてから短くて半年は経ってるシロモノ。
メモってないので一年放置モノかもしんない。



流石にコレはシュッシュだけでどうにかなる頑固さでもサイズでも無いので、最初から袋に入れて浸け攻撃にしてみました。
量の加減と理由は鶏頭時と同様。
あまりにも濃厚すぎて、速攻で液が麦茶かそうめんつゆかと思える状態になってしまったので、さすがに2回ほど入れ替えてはたまに振って~で、計1時間ほど浸けたのちシュッシュ仕上げしましたら・・・・・・・









どん!


かなり落ちた!

量と時間を費やせばもちょっと綺麗にしてやれそうだが、まぁ今回はお試しなのでここまで。

ただ、ビフォーアフターを比較するためにと用意した下側にある対であろう2つのパーツを最初の浸けの時に間違えて一緒にドボンしてしまい、ちょっと悔しかったので、右側の片方だけ液を変えて追加2時間浸けてみました。
骨を醤油と砂糖で甘辛く炊いたのかよ!?な最初の状態を思えば見違えるようだ!




というわけで、パーツクリーナを使ってのあぶらぎっしゅホネホネ掃除検証は・・・


アリだね(*'ω'*)b


という結果となりました。


ちなみに今回はたまたま見かけたという理由でとりあえずな商品を使いましたが、本気であぶらぎっしゅと戦いたいと思ってる方は、「WAKO'S(ワコーズ)」というメーカーのパーツクリーナーがクリーナー性能や安全性の面ではかなり有能な模様ですのでぜひ候補に入れてやってください。

あと、クリーナによる骨の劣化や変質に関しては、そもそも美品や良品の骨質をマジマジと観察した事が無いのでわかりません。
そこいらはお試しになる方の自己責任でお願いします。
まぁギトギトあぶらぎっしゅで放置よりかはよっぽど良いのは確かかなとw