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2024年10月13日日曜日

閲覧注意度【中】 ホネホネ団通信22号 私物標本コーナーより 『ビギナーズラックは一度だけ』

  僕がお世話になっとる博物館お手伝いサークル「なにわホネホネ団(http://naniwahone.g2.xrea.com/)」では、「ホネホネ団通信(http://naniwahone.g2.xrea.com/03honetsu.html)」っちうのをたまに発行しておりました。


団員が寄稿するコーナーもあり、僕も過去に3回書いてます。


前回記事で、当放置ブログの再投稿練習がてら1本こちらに再掲したのですが、今回は2本目ぺったん。


(自ブログへの流用許可は取ってます)





ホネホネ団通信22号 (20140524発行分)私物標本コーナーより

『ビギナーズラックは一度だけ』 ・冷蔵庫の主・


ありがたい事に、『好きに使ってもいいよ。』と亡骸の提供を受ける事があります。

『好きに』と言われてもそこはやはり大事なちびちゃん達なので、出来るだけがんばって少しでも見れるモノに仕上げて「こうなりました!」と報告するのですが、先日とうとう報告したくないむごい出来の骨を仕上げてしまいました。


その残念な事になってしまった子は「ヘビ」。


実はこれ以前に初めてのヘビの骨格標本に挑戦した時には、突っ込みどころは多々あるもののぱっと見だけならそれなりに見れる代物が出来たのです。


ヘビ骨作成の難関といえばなんといっても大量の肋骨。


他の動物の作成時にも(僕は特に小型の生き物ばかりを扱っているので)肋骨がバラけてしまったりと困っていたので、肋骨にかかる肉を薄っすら残してみた所、とても作業がしやすく仕上がりも良いものになり、初めてのヘビの時にもその方法をとりました(とはいえ1m越えの肋骨範囲を薄皮一枚分だけ肉を残すのは大変だったので、実験も込めて半身だけ肉を残し半身は綺麗に肉を取ってみました)。


結果は上々!


(参考画像fig02-01、fig02-02及びfig02-03)


fig02-01
fig02-02
fig02-03


さて、またヘビをいただける機会を得、前回除肉にかなりの日数が掛かってしまったのでなにか時短の工夫をせねばと考えて、うーーんと薄めたパイプ洗浄液(水500mlに対してパイプ○ニッシュ10mlの割合)につけてみました。


結果としては一長一短・・・いや一長二短?いやいやもっと一杯短!?


前回取り切れなかった髄こそすっきり綺麗になりはしたが、薄く残したかった肉は扱いにくいゼラチン様にクニクニと曲がり硬くなり微妙な加工が出来なくなった為に全て除去せざるをえなくなり(しかも取り難い)、デリケートな頭部はさらに脆くなり、前はオキシドールで綺麗に出来たはずの漂白が抜け切らなかったり、時短になるというよりは早く切り上げないと取り返しがつかないので急がざるを得ない結果となりました。


さらに、乾燥させようとしたはいいが用意してたパネルが大きすぎるものと小さすぎるものしかなく、小さい方に無理やり収めるポーズをとらせた為にただでさえ厄介な整形が余計難しくなり、


霧吹きをかけつつ作業していたものの整えていない部分が乾きだしてどんどん修正がきかなくなったり、それはそれはもうヘビちゃんに対して平謝りするしかない不出来な状態で気力切れを起こして終了となってしまいました。


(参考画像fig02-04及びfig02-05)


fig02-04
fig02-05


初めての挑戦時と比べてここまでひどい出来になるなど思いもしませんでしたよトホホ。


とりあえずパイプ洗浄剤は手羽先レベルのごっつい相手にしか使っちゃダメです(あくまで個人の感想です)。


入れ歯洗浄剤様様ポ○デント様様です!次の作成時もどうか宜しくお願いします!タ○デントは使った事が無いですごめんなさい。


乾燥整形時も、あるもので済まそうなどと考えず、次からは足りない道具はダッシュで買出しに行くか崩壊しませんようにと祈りながら骨を水風呂に戻します!


だから・・・だからどうか次の機会に恵まれた際には上手く仕上げられますよう見守っていてください骨神様!見捨てないでくださいまし!






へっぽこでございますなぁ。

老眼と行方知れずなままな気力が相まって、今や、失敗版にさえ及ばない木っ端微塵しか作れそうな気がしないけどにゃ。


次のホネ通からの再掲ネタは、なにわホネホネ団が某所への展示にお呼ばれした時の話です。

長めのんやから小分けにして数稼ごうかな。



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